テーブルの剥がれは100均で補修できる?直し方を解説!
お気に入りのテーブルの表面が、ある日ふとめくれていた。そんな場面に出くわすと、買い替えを覚悟してしまう方も多いはずです。けれど、テーブルの剥がれの多くは、専用の工具や数万円の修理費をかけなくても、100均のグッズだけで十分に目立たなくできます。
私自身も賃貸暮らしなので、家具に傷がつくたびに退去費用が気になります。だからこそ、まずは手元で試せる方法から知っておきたいものです。ただし、素材を見極めずにマーカーを塗ったりシートを貼ったりすると、かえって剥がれが広がってしまうこともあります。
この記事では、テーブルが剥がれる原因の整理から、ダイソーやセリアで買える補修グッズの選び方、傷の状態に合わせた直し方、そして賃貸で気をつけたい原状回復の注意点まで、順番にお伝えします。
- テーブルの表面が剥がれてしまう主な原因
- 100均で手に入る補修グッズの種類と選び方
- 傷の状態や素材に合わせた具体的な補修の手順
- 賃貸や大きな剥がれで気をつけたい注意点
順に読み進めれば、いま目の前にある剥がれにどの方法が合うのかが判断できるようになります。
テーブルの剥がれが起きる原因と補修前の見極め
補修の道具を買いに行く前に、まずは剥がれの正体を知ることが遠回りのようで近道です。原因と素材が分かれば、選ぶグッズも手順も自然と決まってきます。このセクションでは、剥がれの原因と補修できる範囲の見極め方を整理します。
テーブルの表面が剥がれる主な原因
テーブルの表面が剥がれる原因で最も多いのは、実は経年劣化です。長く使い続けるうちに、表面のシートや塗装を貼り付けている接着剤が少しずつ弱くなり、衝撃に耐えられなくなって浮いてくるからです。新品のうちはびくともしなかった角が、数年後にはちょっとぶつけただけでめくれてしまう、という流れになります。
たとえば、毎日拭き掃除をしているダイニングテーブルでも、5年10年と経てば端のほうから少しずつ浮きが出てきます。これは掃除の仕方が悪いわけではなく、素材そのものの寿命に近い現象です。特に安価なテーブルに多いプリント化粧板は、木目を印刷した紙を薄い板に貼った構造なので、接着層の劣化がそのまま剥がれに直結します。
もう少し具体的に言うと、剥がれやすい場所にははっきりした傾向があります。人が肘をつく手前の縁、椅子を出し入れする側の角、日当たりのよい窓際などは、力や熱、乾燥のダメージが集中しやすい場所です。逆に、天板の中央はあまり触られないので、何年経っても比較的きれいなまま残ることが多いです。つまり剥がれは全体が一様に進むのではなく、使い方のクセが出やすい一点から始まります。まずは自分のテーブルのどこから浮き始めているかを観察すると、原因の見当がつけやすく、補修する範囲も判断しやすくなります。ここを押さえるだけで、その後の道具選びが一段ラクになります。
「まだ買って数年なのに」と感じる方もいるかもしれませんが、置き場所や使い方によって劣化の速さは大きく変わります。原因の多くが経年劣化だと分かれば、あわてて捨てる前に、まずは補修で延命できないかを考える価値があります。
熱と水濡れがプリント化粧板の剥がれを早める
経年劣化に加えて、剥がれを一気に早めるのが熱と水分です。理由は単純で、熱いものや濡れたものを直接置くと、表面材と接着剤に強いストレスがかかるからです。熱い鍋を鍋敷きなしで置いたり、結露したグラスを長時間放置したりすると、その一点だけ急に劣化が進みます。
具体的には、熱で表面が白くなる白化や、水分が縁から染み込んで起きるふくらみが代表的です。プリント化粧板の中身は紙に近い素材なので、いったん水を吸うとふやけて浮き上がり、乾いても元には戻りません。輪じみが残ったテーブルを見たことがある方も多いと思いますが、あれも同じ仕組みで起きています。
季節の影響も見逃せません。冬場は暖房で室内が乾燥し、夏場は湿気が増えるため、天板は一年を通して少しずつ伸び縮みを繰り返しています。この小さな動きが積み重なると、表面材と下地の間にわずかな隙間が生まれ、そこに水分が入り込む悪循環になります。加湿器のすぐ近くや、洗濯物を部屋干しする部屋に置いたテーブルが早く傷みやすいのも同じ理由です。エアコンの風が直接当たる位置も、急な乾燥で表面が縮みやすくなります。置き場所を少し見直したり、直射日光を避けるだけでも、剥がれの進み方はずいぶん違ってきます。
毎回鍋敷きやコースターを使うのは面倒に感じるかもしれません。それでも、熱と水分を天板に直接触れさせないだけで、剥がれの進行はかなり抑えられます。補修と同じくらい、これ以上悪化させない習慣が大切です。
突板やメラミンなど素材ごとに対処が変わる
ひと口にテーブルといっても、表面の素材によって補修のしやすさは変わります。というのも、素材ごとに剥がれ方も、相性の良い補修グッズも違うからです。自分のテーブルがどのタイプかを知っておくと、無駄な買い物や失敗を減らせます。
大きく分けると、木目を印刷したプリント化粧板、本物の木を薄くスライスして貼った突板、硬い樹脂を焼き付けたメラミン化粧板の3つがよく使われます。プリント化粧板は安価な家具に多く、剥がれやすい反面リメイクシートで隠しやすいのが特徴です。突板は本物の木なので、浮いた部分に接着剤を入れて圧着し直せる場合があります。メラミンは傷に強い一方、いったん剥がれると部分補修が難しい素材です。素材別の詳しい違いは、化粧板の補修に関する解説(恩加島木材工業)も参考になります。
もう一つの見分け方として、傷んだ部分の質感を指で触ってみる方法があります。めくれた断面が紙のように薄く層になっていればプリント化粧板、薄い木の板がぺろりとはがれていれば突板、硬いプラスチックのような層ならメラミンの可能性が高いです。素材が分かると、たとえばメラミンには接着補修が効きにくい、突板は水拭きのしすぎに弱い、プリント化粧板はシートで隠しやすい、といった相性まで見えてきます。同じ剥がれでも、素材が違えば正解の直し方は変わります。だからこそ補修の前に一度、自分のテーブルの素材をきちんと確かめておく価値は大きいと感じます。
見分けがつかないときは、天板の断面や裏側を見ると素材の手がかりがつかめます。素材を意識せずにグッズを選ぶと相性が悪くて浮いてしまうので、まずは自分のテーブルの正体を確かめることをおすすめします。
剥がれを放置すると基材が腐食するリスク
小さな剥がれだからと放っておくのは、あまりおすすめできません。理由は、剥がれた隙間から水分が入り込み、中の基材が腐食したり膨れたりして被害が広がるからです。表面の見た目の問題だと思っていたものが、気づけば板そのもののダメージに変わっていることがあります。
たとえば、めくれた縁をそのままにして飲み物をこぼすと、コーティングのない断面から一気に水が染み込みます。プリント化粧板の中身は紙に近いので、吸った水でふくらみ、乾いても波打ったまま固まってしまいます。こうなると補修シートを貼っても凸凹が残り、きれいに仕上がりにくくなります。
小さな剥がれを見つけたら、まずめくれた縁だけでも早めに押さえておくと安心です。応急的にでも水の侵入口をふさいでおくと、後の補修がぐっと楽になります。
被害が広がる典型的なパターンは、めくれた縁を家族が無意識に引っかいてしまうことです。子どもが爪でいじったり、掃除機のヘッドが当たったり、拭き掃除のときに布が引っかかったりするたびに、剥がれは少しずつ大きくなっていきます。最初は1センチほどだった浮きが、数か月で手のひらほどに広がってしまうことも珍しくありません。そうなるとマーカーでは隠しきれず、シートの貼り替えや部分的な作り直しが必要になります。小さいうちなら数百円で済んだ補修が、放置したせいで手間も費用も何倍にも膨らんでしまうわけです。
放置しても自然に治ることはなく、時間が経つほど選べる補修方法は減っていきます。早めに手を打つほど100均グッズだけで済む可能性が高いので、気づいたタイミングでの対応が肝心です。
補修できる剥がれと業者に頼むべき剥がれの境目
すべての剥がれが自分で直せるわけではありません。大事なのは、自分で補修できる範囲と、プロに任せたほうがよい範囲を最初に線引きすることです。ここを見誤ると、手を加えたことでかえって状態が悪くなることがあります。
目安として、剥がれが数センチ程度で下地が平らなら、100均グッズで十分対応できます。一方で、天板の広い範囲がめくれていたり、基材がふくらんで波打っていたりする場合は、貼り替えや削り直しといった本格的な修理が向いています。メーカー製の高価な家具であれば、カリモク家具の修理とお手入れのように自社製品の修理を受け付けている窓口を使う選択肢もあります。ただしメーカー修理は自社製品限定で、回答まで数日から1週間ほどかかることもあります。
判断に迷ったときは、補修したそのテーブルをあと何年使いたいのかを基準に考えると整理しやすくなります。あと一年二年もてば十分という食卓なら、100均の補修で気楽に延命すればよいですし、長く愛用したい一点ものなら、多少お金をかけてもプロの再塗装を選ぶ価値があります。特に無垢材のテーブルは削り直しで新品同様によみがえることも多く、安易にシートを貼るとかえって価値を下げてしまう場合もあります。補修は見た目を取り戻す手段であると同時に、その家具とどう付き合っていくかを決める作業でもあります。予算と愛着のバランスで選ぶのが現実的です。
「まだ自分で直せるかも」と粘りたくなる気持ちも分かります。それでも、思い入れのある家具ほど、無理な自己補修より一度プロに相談したほうが結果的に長持ちします。境目を意識して、身の丈に合った方法を選びましょう。
補修前に必ずやる下地の掃除と乾燥
どの補修方法を選ぶにしても、最初にやるべきことは共通しています。それは下地の掃除と乾燥です。理由は、ホコリや油分が残ったまま補修すると、マーカーもシートも密着せずすぐ剥がれてしまうからです。仕上がりの半分は、この準備で決まると言っても大げさではありません。
具体的な手順としては、アルコールを含ませたキッチンペーパーや布で、剥がれた部分とその周りを丁寧に拭き取ります。油汚れが強いキッチン近くのテーブルは、中性洗剤で一度洗ってからアルコールで仕上げると確実です。拭いた後は完全に乾くまで待ちます。湿ったまま貼ると、内側に水分を閉じ込めてしまいます。
補修前チェックとして、剥がれの周りを拭く、しっかり乾かす、めくれた縁のゴミを取り除く、の3点を先に済ませておくと失敗が減ります。地味な工程ほど後の仕上がりに効いてきます。
意外と忘れがちなのが、補修に使う道具側の準備です。ヘラや紙やすり、当て布、はみ出しを拭くための布とアルコールを、作業を始める前に手の届く場所へまとめてそろえておきましょう。途中で道具を探しに立つと、その数分の間に接着剤が乾き始めたり、貼りかけのシートにホコリが乗ったりして、仕上がりが一気に落ちてしまいます。新聞紙や古布を敷いて周りを汚さないようにしておくと、後片付けもぐっと楽になります。細かい作業ほど、始める前の段取りが結果を左右します。
面倒に感じても、この一手間を省くと後で必ずやり直しになります。急がば回れで、掃除と乾燥をきちんと済ませてから補修に入るのが成功への近道です。
テーブルの剥がれを100均グッズで補修する方法
原因と下地の準備が分かったら、いよいよ実際の補修に入ります。ここからはダイソーやセリアで買えるグッズを使った具体的な直し方を、傷の状態別に紹介します。網戸の張替えのような身近なDIYと同じで、道具選びさえ間違えなければ難しくありません。
100均で買えるテーブル補修グッズの種類
まず押さえておきたいのが、100均にどんな補修グッズがそろっているかです。というのも、傷の状態に合ったグッズを選べるかどうかで、仕上がりが大きく変わるからです。何となく買うのではなく、役割を知って選ぶことが大切です。
代表的なのは、擦りキズを色でごまかすキズ補修マーカーや補修クレヨン、広い剥がれを覆うリメイクシート、そして欠けを埋める木工用パテです。ダイソーのDIYコーナーには、こげ茶やオーク、メイプルといった木目に合わせた色のマーカーが並んでいます。ダイソーのキズ補修マーカー商品情報を見ると、太字と細字の両端が使えるタイプがあり、細かい部分にも塗りやすくなっています。
| グッズ | 向いている傷 | 使い方の要点 |
|---|---|---|
| キズ補修マーカー | 浅い擦りキズ | 同系色を薄く重ねて塗る |
| 補修クレヨン | 細い線傷 | 塗り込んで余分を拭く |
| リメイクシート | 広い剥がれ | 下地を整えて貼る |
| 木工用パテ | 欠け・へこみ | 埋めて削ってならす |
選ぶときの目安として、まずは今ある傷をスマホで撮っておくと便利です。店頭で色や太さを選ぶとき、記憶だけだと意外と色を外してしまいます。マーカーやクレヨンは同系色でも明るさが微妙に違うので、少し暗めと少し明るめの2本を用意して塗り分けると、より自然になじみます。リメイクシートを使うなら、テーブルの一辺の長さを測ってから買うと、途中で足りなくなる失敗を防げます。パテやシートは少し余るくらいの量を選ぶと、やり直しにも対応できて安心です。数百円のものだからこそ、無駄買いを減らす小さな準備が仕上がりに効いてきます。
100均グッズを上手に組み合わせて使う感覚は、網戸の張替えを100均でする方法の記事で紹介しているコツにも近いものがあります。まずは自分の傷に合うグッズを1つか2つ選ぶところから始めてみましょう。
小さな擦りキズはキズ補修マーカーで隠す
爪でひっかいたような浅い擦りキズには、キズ補修マーカーが一番手軽です。理由は、塗るだけで周りの色になじみ、乾く時間もほとんどかからないからです。特別な技術も要らないので、DIYが苦手な方でも失敗しにくい方法です。
使い方はシンプルで、テーブルの色に近いマーカーを選び、傷の部分に沿って薄く塗ります。一度で濃くしようとせず、薄く重ねて色を合わせていくのがコツです。はみ出したら、乾く前にアルコールを含ませた布でさっと拭き取れば整います。色が濃すぎるとかえって傷が目立つので、少し薄いかなと思うくらいがちょうどよく仕上がります。
仕上がりをもう一段上げたいなら、塗った後にツヤの調整を加える方法があります。周りが光沢のある天板なら、補修した部分だけがマットだと浮いて見えるので、透明のニスやトップコートを薄く重ねると質感がそろいます。逆にツヤ消しの天板なら、塗ったあと乾いた布で軽くこすってツヤを落とすとなじみます。色だけでなく光の反射まで意識すると、補修跡はぐっと分かりにくくなります。こうしたひと手間が、いかにも直しましたという印象を消してくれるので、目立つ場所の傷ほど丁寧に仕上げる価値があります。
「本当にこれで隠れるのか」と半信半疑になる方もいるはずです。実際、光の角度によっては完全には消えないこともあります。それでも、正面から見て気にならない程度まで目立たなくできれば十分という割り切りが、この方法とはうまく付き合うコツです。まずは目立たない隅で試してから本番に進みましょう。
へこみや欠けは補修パテで埋める
角がぶつかって欠けたり、へこんで段差ができたりした傷には、マーカーだけでは太刀打ちできません。こうしたケースでは、木工用の補修パテで凹みを埋めて、平らな面を作り直すのが基本です。段差をなくしてからでないと、色を塗っても傷が影になって残ってしまいます。
手順としては、まずパテを少量取り、欠けた部分にヘラや爪楊枝で押し込むように埋めます。乾く前に表面をならし、はみ出した分は削り取ります。完全に乾いたら、細かい紙やすりで周りと段差がなくなるまで整えます。最後にマーカーやクレヨンで色を合わせれば、遠目にはほとんど分からなくなります。パテは少し多めに盛って削るくらいがきれいに仕上がります。
色を合わせるときのコツは、一色で決めようとしないことです。木目には濃い線と薄い部分が混ざっているので、パテで埋めて色を塗ったあと、細いマーカーで木目の線を数本描き足すと、一気に本物らしく見えます。最初はやり過ぎない程度に、周りの木目を真似て軽く線を入れるだけで十分です。段差を消し、下地の色を合わせ、最後に木目を足すという三段階を意識すれば、欠けた角も遠目にはほとんど分からない仕上がりに近づけられます。焦って一度に仕上げようとせず、乾かしながら少しずつ重ねるのが成功の近道です。
細かい作業に不安を感じる方もいるかもしれません。ただ、パテは乾くまでやり直しがきくので、あせらず少しずつ進めれば大丈夫です。段差を埋めてから色を合わせるという順番さえ守れば、欠けた角もかなり自然に補修できます。
広い剥がれはリメイクシートで貼り替える
手のひらより広い範囲がめくれている場合は、部分補修より思い切ってリメイクシートで覆うほうがきれいに仕上がります。理由は、広い剥がれは色合わせが難しく、シートで面ごと隠したほうが継ぎ目が目立たないからです。100均のリメイクシートは種類も豊富で、木目調を選べば元の雰囲気に近づけられます。
具体的には、剥がれた古いシートやめくれをできる範囲で取り除き、下地を平らにしてから新しいシートを貼ります。天板の全面に貼れば、部分的な色の違いも気になりません。DIYに慣れていない方は、まず引き出しや小さなテーブルで練習してから本番に臨むと安心です。網戸の戸当たりゴムを自分で交換するように、手順どおり進めれば個人でも十分こなせます。手順の感覚は網戸の戸当たりゴムをDIYで交換する手順の記事も参考になります。
シートを選ぶ段階で、仕上がりの半分は決まります。元のテーブルが濃い茶色なのに明るいシートを貼ると違和感が出やすいので、近い色味と木目の向きを合わせるのが基本です。柄の方向がそろっているだけで、貼り替えたことに気づかれにくくなります。また、天板の上面だけでなく側面まで少し回り込ませて貼ると、継ぎ目が下側に隠れて一段ときれいに見えます。角の部分は切り込みを入れてから折り込むと、浮かずにぴたりと収まります。シートは少し多めに買っておくと、こうした巻き込みや貼り直しにも余裕を持って対応できます。
「シートを貼るなんて難しそう」と身構える方も多いですが、コツさえ分かれば意外と失敗しません。次の見出しで、気泡を作らずにきれいに貼るための具体的な手順を紹介します。広い剥がれこそ、シート貼り替えが心強い味方になります。
リメイクシートを気泡なく貼るコツ
リメイクシート貼りで一番つまずきやすいのが、気泡とシワです。逆に言えば、貼り方の順番さえ守れば、気泡はほとんど防げるということです。あわてて一気に貼らないことが最大のポイントになります。
手順としては、まず下地をきれいに掃除して油分を落とします。次にシートの端をマスキングテープで仮固定し、位置を決めます。そこから裏紙を少しずつ剥がしながら、乾いた布やプラスチックカードで空気を端へ逃がすように押さえて貼っていきます。気泡が残ったら、針で小さな穴を開けて空気を抜くと目立たなくなります。引っ張りながら貼るとシワや傷の原因になるので、力を入れすぎないことも大切です。
天然木の上に直接シートを貼ると、木の吸放湿の影響で粘着面が劣化して剥がれやすくなることがあります。心配なときは、貼って剥がせるタイプを選ぶと後戻りしやすくなります。
もし大きなシワができてしまっても、あわてて全部剥がす必要はありません。ドライヤーで軽く温めるとシートの粘着がやわらかくなり、その部分だけをそっと持ち上げて貼り直せることがあります。温めすぎると素材が伸びてしまうので、遠くから数秒ずつ当てるのがコツです。細かい気泡は針で小さな穴を開けて空気を抜けば、ほとんど分からなくなります。一度で完璧を目指さず、あとから部分的に手直しできると考えておくと、気持ちにも余裕が生まれます。丁寧に向き合えば、100均のシートでも家具屋のような落ち着いた仕上がりに近づけられます。
最初の一枚は誰でも気泡ができるものです。端から少しずつ、空気を追い出しながら貼るという基本を意識すれば、二枚目からは驚くほどきれいに貼れるようになります。焦らず丁寧に進めましょう。
テーブルの剥がれを100均で補修するときのまとめ
ここまで見てきたように、テーブルの剥がれは100均グッズだけでかなりの範囲をカバーできます。改めて整理すると、浅い傷はマーカー、欠けはパテ、広い剥がれはリメイクシートという使い分けが基本です。そして、どの方法でも下地の掃除と乾燥を最初に済ませることが成功の土台になります。
たとえば、ダイニングテーブルの角の小さな欠けならパテとマーカーの組み合わせで、天板全体の色あせならシートの貼り替えで、といった具合に傷の状態で選べば失敗が減ります。賃貸で作り付けの家具の場合は、後述するように原状回復の観点も忘れないようにしたいところです。
補修を通して感じるのは、家具は直しながら使えるものだという当たり前の事実です。少しの傷で買い替えてしまうのはもったいないですし、自分で手を入れた家具には不思議と愛着もわいてきます。今回紹介したキズ補修マーカー、木工用パテ、リメイクシートは、どれも数百円から試せるものばかりで、失敗しても痛手になりません。まずは一番気になっている剥がれから、無理のない範囲で手をつけてみてください。一か所うまくいけば、次の傷にも落ち着いて対処できるようになり、家具全体を長くきれいに保てるようになります。
買い替えを考える前に、まずは数百円の補修から試してみる価値は十分にあります。テーブルの剥がれの補修は、100均でここまでできると知っておくだけで、家具との付き合い方が少し楽になります。気になる剥がれがあれば、今日できる小さな一歩から始めてみてください。
テーブルの剥がれ補修に関するよくある質問
最後に、テーブルの剥がれ補修でよく寄せられる疑問をまとめます。細かな不安を先に解消しておくと、実際の作業も安心して進められます。
100均の補修グッズはどのくらい持ちますか
使う場所や頻度によりますが、100均の補修は基本的に応急的なものと考えておくと安心です。マーカーで隠した擦りキズは、拭き掃除を繰り返すうちに少しずつ薄くなることがあります。リメイクシートも、熱や水分がかかりやすいテーブルでは端から浮いてくる場合があります。半永久的な修理ではなく、気になったら塗り直す前提で付き合うと、費用を抑えながらきれいな状態を保てます。拭き掃除のときは、補修した部分だけ力を入れずにやさしく拭くと、色落ちを遅らせられます。もし色が薄くなってきても、同じマーカーで上から重ね塗りすれば数十秒で元どおりになるので、使ったマーカーを一本手元に残しておくと安心です。シートの端が浮いてきた場合も、早めに押さえ直せば全体の貼り替えまではいかずに済みます。長持ちさせたいなら、鍋敷きやコースターの併用が効果的です。
賃貸の作り付けテーブルにシートを貼ってもいいですか
賃貸の備え付け家具や作り付けのカウンターは、原状回復の対象になることがあるため注意が必要です。貼って剥がせるタイプのシートでも、長期間貼ると跡が残る場合があります。心配なときは契約内容を確認し、判断に迷えば管理会社に相談するのが確実です。退去時のトラブルを避けたいなら、貼る前と貼った後の状態を写真に残しておくと、原状回復の話し合いのときに役立ちます。剥がせるタイプのシートでも、直射日光が長く当たる場所では跡が残りやすいので、貼る位置にも気を配りたいところです。壁への画びょうなどと同じく、どこまでが許容範囲かは物件によって異なります。詳しい考え方は虫ピンと賃貸の原状回復ルールの記事も参考にしてみてください。
熱でできた白い輪じみは100均で消せますか
熱による白化は、剥がれとは少し違う対処になります。表面の浅い白化なら、乾いた布を当てて低温のアイロンで数十秒温める方法で薄くなることがあります。カリモク家具の修理例でも、20秒から30秒の加熱を何度か繰り返して白化を目立たなくする手順が紹介されています。ただし素材によっては悪化する恐れもあるので、目立たない場所で試してから行うのが安全です。アイロンを使うときは、必ず乾いた布を一枚はさみ、スチームは切った状態で当てるのが鉄則です。水分を足すと、かえってふくらみの原因になってしまいます。温めては様子を見る、という動作を数回繰り返すうちに白さが引いていくことが多いので、一度で消えなくても焦らないことが大切です。深く入り込んだしみは、無理せずプロに相談しましょう。
補修とプロ修理はどちらが安く済みますか
費用だけで言えば、100均補修が圧倒的に安く、数百円で済みます。プロの削り直しや再塗装は数千円から数万円かかることもあります。とはいえ、思い入れのある家具や高価な無垢テーブルは、プロ修理のほうが長い目で見て得という考え方もできます。安さを取るか仕上がりと耐久性を取るか、家具の価値と傷の程度を天秤にかけて選ぶとよいでしょう。業者に頼む場合でも、事前に傷の写真を送って見積もりを取れば、料金の相場観がつかめて安心です。出張費がかかることも多いので、気になる傷をまとめて一度に直してもらうと割安になりやすいです。急いでいないなら、まず自分で補修してワンシーズン様子を見てから決めても遅くはありません。まずは補修で試し、満足できなければプロに切り替える段取りが現実的です。